人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Oil Shock-Generation

編集者の生態。

ある編集者の気になるノート

<特別企画>編集者、記者、ライターの一日はどうなっているのか?


今回、こちらのブログで面白そうな企画をやっていたので、
ひとつ参加してみることにする。
事の発端は「編集者って実はヒマなんじゃないの!?」という疑問から。
以前も書いたけれど、周囲の目から見ればそういう風に写るんだよね⋯。
ってコトで、前職在職時の標準的なスケジュールを思い出しながら、
編集者の標準的な一日のスケジュールを書いてみたいと思う。

サンプルとなる環境は以下の通り。

・従業員数約100名の中小版元
・担当は若者向け月刊情報誌
・編集ページ120Pに対し、編集長以下6名での進行


校了後数日

——12時出社
とりあえずメールチェック。
切羽詰まった原稿等が無ければ、しばしネットや競合誌などから
情報収集。まだ眠気が完全に抜けてないので、コーヒーとタバコで
頭を覚醒させる。併せて次々号の企画を何本かまとめる。
アポ取り等もすばやく行う。

——14時ランチ
同僚を誘って近くのお店へ。情報交換をしつつ雑談。

——15時
撮影スケジュール等の確認。ライター、カメラマン、スタイリスト等に
連絡。必要ならばロケハン等も行う。

——17時
ラフ。ひたすらラフ。キャッチ一本で1時間以上悩むこともアリ。
企画は大見出しの勢いと写真のクォリティでほぼ決まると思っているので、
カメラアングル等も一生懸命考える。

——20時
少々アタマを使い過ぎてオーバーヒート気味になり、とりあえず夕飯。
面倒なのでコンビニへ。面白そうな雑誌等もチェック。

——21時
あまり忙しくなければ、ここで帰宅。


入稿及び校了前

——10時覚醒
既に数日間は会社に泊まり込んでおり、朝6時就寝後の起床。
とりあえず凸●の13時便に載せられるように、Aカラーや
色校紙などをかき集めて棚に乗せる。

——13時
この時点で未入稿の原稿を優先的に書きまくる。
先ほど上がってきた色校などは、あえて見なかったことにする。
一秒でも早くまとめられるように、狂った勢いで入稿作業。

——18時
どうやら本日の最終便で全ての担当ページが入稿完了。
戻って来た色校などを切り、今日出ている分の校正紙をチェック。
腹が減ったのでコンビニへ。片手で食べられるおにぎりなどを中心に
買いこむ。右手に赤ペン、左手におにぎり、目の前には真っ赤な
色校紙が⋯うーんシュール。

——21時
編集長から自社広のデザインを頼まれる。「もう分解回せないっすよね?」
と確認すると、当然のように「実データで」とのこと。つか、ウチの
スキャナって家庭用フラットに毛が生えたようなレベルなんですけど⋯。

——24時
どうにか自社広を仕上げ、凸●の棚へ。さすがに風呂へ入りたいので、
仮眠をとったり必死の形相で原稿を書いている同僚を後目に終電で帰宅。
どうせ校了日は帰れないし⋯何としても今帰らなければ!


とまあ、こんな感じですね。月刊誌のスケジュールでいくと、大体校了後の
一週間は気が抜けた状態になります。そして校了前は地獄絵図と化すw
いくつかの会社を渡り歩いて来ましたが、大きな違いは無かったです。
だから他の人のトラックバックを見たとき「午前9時出社」と書いてあったり
して、きちんとしている人もいるんだなぁ⋯としみじみ。
結論としては、ONの時に72時間戦える人ならば乗り越えられるかと。
向き不向きもありますので、全てに当てはまるワケではありませんが。
ま、一つのサンプルとして捉えて下さい。
by poisoncherry | 2005-06-17 18:56 | Works
<< ダイエット。 雑誌。 >>